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ゆたかな丘 News & Events

全校草むしり


 昨日は、清掃の時間を使って、全校草むしりを行いました。この時期は、草木の成長が早く、生命の力強さも感じます。

学校再開直後の様子

 学校が再開されて3日目。写真は、昨日1年生が避難経路の確認をしたときのものです。もう1枚は、昼休みに校庭で元気に遊ぶ様子です。生徒達が真剣に学習に向き合ったり、楽しそうに活動したりする姿を見て、素直にうれしい気持ちでいっぱいです。



時間をうまく使えないときの対応

 勉強時間を確保できたとしても、時間をうまく使えないときがあります。
 それはどんなときでしょうか。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』佐藤浩一著(北大路書房)には、3つあげられています。「具体的な目標が意識できないとき」、「目標が大きすぎるとき」、「好きな教科ばっかりやってしまうとき」です。目標に関するものは、その日、何をやるか、やることをはっきりさせれば対応できます。難しいのが3つ目の「好きな教科ばっかりやってしまうとき」の対応です。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』には次の説明があります。

  第三に、好きな教科ばかりやって、嫌いな教科は後回しにして、結局時間が足り
  なくなる、ということがよくあります。これは、「何をしないといけないか、具
  体的にわかっているけれども、その順序を間違えている」ということです。この
  場合、かなりの荒技ですが、自分で自分にご褒美を出すようにすると、うまくい
  くことがあります。そのご褒美とは、好きな教科の勉強です。例えば、国語が苦
  手で数学が好きなら、「とにかく国語の課題を毎日1頁は勉強する。それができ
  たら初めて、好きな数学に取り組む」というルールを自分で作るのです。p.
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 苦手な教科を先にやってしまうという対応です。苦手な教科は気が乗らないので、ご褒美として、その後、好きな教科の勉強をするというようにします。このように自分にご褒美を出すと、苦手なことも頑張れるようになります。 校長 見目 宗弘

勉強時間を作り出すために何かをやめる

 勉強量を増やすためには時間を作り出さねばなりません。多くの場合、「睡眠時間を削って」という話になりますが、学習効果を上げるには睡眠時間は確保したいところです。なぜなら、寝ている間に脳の重要な部位である海馬が育つからです。

  一番成績がいいのは「8~9時間」寝ていた子たち。(中略)脳の中でも学習や
  記憶に強くかかわる「海馬」と呼ばれる部位の体積が、睡眠時間と正相関すると
  いうことです。つまり「睡眠時間が長い子どもは、海馬がよく育つ」といえるわ
  けです。pp.194-195(『頭のよい子に育てために3歳から15歳のあ
  いだに今すぐ絶対や  るべきこと』川島隆太著(アチーブメント出版)より)

 
 米国国立睡眠財団は14~17歳の子の望ましい睡眠時間は8~10時間と報告しています。少なくとも7時間は睡眠時間を確保したいと報告しています。
 睡眠時間を削らずに時間を作り出すためには、どうしたらよいのでしょうか。池田潤氏は「何かをやめることだ」と言います。

・勉強量を増やすとは結局のところ、勉強以外の時間を減らし、勉強の時間を増やす
 という、しごくシンプルなことです。だからまず、自分の一日を整理してみて、無
 駄な時間を排除していくのです。優先的に排除していくのは、「緊急でもなく、重
 要なことでもない」活動。p.71
・大事なのは、まず何をやめるかを決めること。多くの人は、何かをやろうと思う一
 方で、何をやめるのかを決めていません。しかし、何かをやめないことには、何か
 をする時間など生まれません。勉強だって同じことです。今までと同じ生活をして
 いたら、勉強時間を増やすことなどできない。ということは、今までの自分の行動
 のなかから何かを「やめる」と決めることが必要になります。pp.73-74
   『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)より

 
 時間を作り出すのは難しいところですが、やりくりして1日30分でも多く確保できたら、結果として大きな時間を生み出せたことになります。校長 見目 宗弘

できない問題を何度でもやる(量の大切さ)

 ここから第2部「学習量」に入ります。
 学力を上げるには、やはり勉強量が必要です。量が結果を左右するのは、どの世界でも言えることではないでしょうか。齋藤孝先生は次のように言っています。

  学力をアップさせる基本は、とにかく問題を解くこと。野球で球をたくさん打た
  ないとうまくならないのと同じで、どれだけ勉強ができるようになるかは、解い
  た問題の量なのです。だから問題集は、よく選んでください。参考書と問題集を
  兼ね備えたような、解答が充実している問題集がいい。(中略)やり方として
  は、まずすぐに解けた問題は、二度とやらなくていい。でも、できなかった問題
  はマークをつけておいて、できるようになるまで何度でもやります。pp.
  177-178  『齋藤孝の勉強のチカラ!』齋藤孝著(宝島社)より

 
 齋藤先生は、勉強量が大切なこと、できない問題を何度でもやることが大切なことを述べられています。
 勉強しているのに成績が思うように伸びないという場合、その一因として、この「できない問題を何度でもやる」ということがおろそかにされていることが考えられます。
 何度でもやる方法は簡単です。例えば、数学の問題を1番から10番までやり、4番と7番と8番ができなかったとき、2回目は4番と7番と8番だけやります。2回目にやって、4番ができ7番と8番ができなかったら、3回目は7番と8番だけをやります。というように繰り返していくのです。できるところはやらないので短時間でできます。しかも、できないところを繰り返してやるので定着していきます。
 この発想は実力テストでも同じです。実力テストでできなかったところをリストアップしていくと、自分が強化すべき部分が見えてきます。 校長 見目 宗弘

学校だ!

校舎内に響く子どもたちの声。

校庭で遊ぶ子どもたちの声。

ついに、学校本格再開!

正直、疲れる!けれど、心地よい疲労感。
なんというか充実感。

学校が戻ってきましたね。

「当たり前」のありがたさってやつはすぐに忘れられてしまうもの。

日常のあわただしさに流されないように。

しっかり、目の前の「当たり前」に感謝しようと思います。

あぁ、コッペパンにイチゴジャム、、、おいしかったなぁ。

やる気をキープするための努力の貯金

 やる気が出ても、そのやる気はちょっとしたことで下がってしまうことがあります。そんな時、どうすれば良いのでしょうか。何度も引用させていただいている『伸びる子の育て方』品川女子学院校長 漆紫穂子著(ダイヤモンド社)には、次のように書かれています。

  もうひとつは、子どもの自信が揺らぐようなことがあったとき、その「貯金」を
  思い出させてあげることです。p.61

 子どもの頑張りを振り返らせることです。例えば、子どもの今までの自主学習ノートを並べたり、勉強に使った短くなった鉛筆等を並べたりして、今まで頑張ってきたことを振り返らせることです。努力の貯金を見ることで子どもは自然と自信を取り戻します。
                       校長 見目 宗弘

意欲と家庭教育 ごほうびが効果的な場合

 心理学的な立場から判断すると「成績が上がったら○○を買ってあげる」等のごほうびは、効果的な場合とそうでない場合とがあります。
 効果的な場合は子どもに学習意欲がない場合です。ごほうびを目当てに学習をがんばることができます。
 しかし、学習意欲が上がってきた場合には効果的ではありません。学習意欲が上がってきた場合は、学習自体を目的とすることができていたのに、それがごほうびにすりかわってしまうからです。また、ごほうびをくれる人にコントロールされているという気持ちが生まれてしまいます。だから、自ら学習しようという意欲が低下してしまいます。(この情報は『学習意欲の心理学 自ら学ぶ子どもを育てる』桜井茂男著(誠信書房)より。)
 子どもをやる気にさせるのは難しいですね。     校長 見目 宗弘

やる気を出させる親のかかわり方

 品川女子学院の漆紫穂子校長先生が、受験を終えた生徒に「受験期に、親にしてもらってよかったこと」を聞いたところ、よかったと答えたことが2つあります。それは、「気持ちのフォロー」と「生活リズムのフォロー」です。
  「気持ちのフォロー」は、子どもが必要とするときにだけ手を貸し、あとは見守ることです。「生活リズムのフォロー」は、生活環境を整えることです。漆校長先生は「3点固定の法則」が大事だと言います。3点とは、起床の時間、夕食の時間、就寝の時間のことです。この3つの時間が、毎日固定されていると、生活にリズムが生まれ、勉強をする時間が確保しやすくなります。             校長 見目 宗弘
本からの引用 やる気を出させる親のかかわり方.pdf

習熟というエース

 授業をおもしろくする言語活動が使えない今、中学生の皆さんが勉強に前向きになれるようにする方法は、皆さんが「できるようになった!」という実感をもてるような授業をすることです。習熟を核とした授業をすることです。
 豊岡中の場合、今年は「まねること」を大切にした授業をします。模範や例を示し、それができるようになるように皆さんが工夫する授業です。「まねること」で「できた!」が増えるはずです。自己肯定感を高め、生徒の皆さんのやる気を高めます。校長 見目宗弘