時間をうまく使えないときの対応
勉強時間を確保できたとしても、時間をうまく使えないときがあります。
それはどんなときでしょうか。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』佐藤浩一著(北大路書房)には、3つあげられています。「具体的な目標が意識できないとき」、「目標が大きすぎるとき」、「好きな教科ばっかりやってしまうとき」です。目標に関するものは、その日、何をやるか、やることをはっきりさせれば対応できます。難しいのが3つ目の「好きな教科ばっかりやってしまうとき」の対応です。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』には次の説明があります。
第三に、好きな教科ばかりやって、嫌いな教科は後回しにして、結局時間が足り
なくなる、ということがよくあります。これは、「何をしないといけないか、具
体的にわかっているけれども、その順序を間違えている」ということです。この
場合、かなりの荒技ですが、自分で自分にご褒美を出すようにすると、うまくい
くことがあります。そのご褒美とは、好きな教科の勉強です。例えば、国語が苦
手で数学が好きなら、「とにかく国語の課題を毎日1頁は勉強する。それができ
たら初めて、好きな数学に取り組む」というルールを自分で作るのです。p.
219
苦手な教科を先にやってしまうという対応です。苦手な教科は気が乗らないので、ご褒美として、その後、好きな教科の勉強をするというようにします。このように自分にご褒美を出すと、苦手なことも頑張れるようになります。 校長 見目 宗弘