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勉強時間を作り出すために何かをやめる

 勉強量を増やすためには時間を作り出さねばなりません。多くの場合、「睡眠時間を削って」という話になりますが、学習効果を上げるには睡眠時間は確保したいところです。なぜなら、寝ている間に脳の重要な部位である海馬が育つからです。

  一番成績がいいのは「8~9時間」寝ていた子たち。(中略)脳の中でも学習や
  記憶に強くかかわる「海馬」と呼ばれる部位の体積が、睡眠時間と正相関すると
  いうことです。つまり「睡眠時間が長い子どもは、海馬がよく育つ」といえるわ
  けです。pp.194-195(『頭のよい子に育てために3歳から15歳のあ
  いだに今すぐ絶対や  るべきこと』川島隆太著(アチーブメント出版)より)

 
 米国国立睡眠財団は14~17歳の子の望ましい睡眠時間は8~10時間と報告しています。少なくとも7時間は睡眠時間を確保したいと報告しています。
 睡眠時間を削らずに時間を作り出すためには、どうしたらよいのでしょうか。池田潤氏は「何かをやめることだ」と言います。

・勉強量を増やすとは結局のところ、勉強以外の時間を減らし、勉強の時間を増やす
 という、しごくシンプルなことです。だからまず、自分の一日を整理してみて、無
 駄な時間を排除していくのです。優先的に排除していくのは、「緊急でもなく、重
 要なことでもない」活動。p.71
・大事なのは、まず何をやめるかを決めること。多くの人は、何かをやろうと思う一
 方で、何をやめるのかを決めていません。しかし、何かをやめないことには、何か
 をする時間など生まれません。勉強だって同じことです。今までと同じ生活をして
 いたら、勉強時間を増やすことなどできない。ということは、今までの自分の行動
 のなかから何かを「やめる」と決めることが必要になります。pp.73-74
   『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)より

 
 時間を作り出すのは難しいところですが、やりくりして1日30分でも多く確保できたら、結果として大きな時間を生み出せたことになります。校長 見目 宗弘