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2020年5月の記事一覧

習熟というエース

 授業をおもしろくする言語活動が使えない今、中学生の皆さんが勉強に前向きになれるようにする方法は、皆さんが「できるようになった!」という実感をもてるような授業をすることです。習熟を核とした授業をすることです。
 豊岡中の場合、今年は「まねること」を大切にした授業をします。模範や例を示し、それができるようになるように皆さんが工夫する授業です。「まねること」で「できた!」が増えるはずです。自己肯定感を高め、生徒の皆さんのやる気を高めます。校長 見目宗弘

授業という形式が学習をつまらないものにしている

  教科書の中身が実はおもしろそうだとすると、勉強が好きになれないのはなぜなのでしょうか。奈須正裕という大学の先生は、その原因を授業だと言っています。
  
  子どもたちは教科の授業には興味を示さないかもしれないが、教科に関わる事物・
  現象自体には大きな関心を寄せている。そして、それらをもっと知りたいとさえ思
  っている。内容でないとすれば、何が原因なのだろう。形式である。「教科もおも
  しろいものだ。」子どもたちも心のどこかではそう思っている。pp.62-63
  『学ぶ意欲を育てる 子どもが生きる学校づくり』奈須正裕著(金子書房)より
 
 この文章中の形式とは授業のことを言っています。教師の話を聞いてばかりの授業では学習内容への興味もなくなってしまいます。そこで、授業をおもしろくするために考えられたのが、言語活動です。近くの人と話し合ったり、グループで課題を解決したりする授業で、生徒の皆さんが活動し、学習内容に興味を持てるようにした授業です。授業の中に活動があったことで、聞いてばかりの授業よりずっとおもしろくなったと思います。
 しかし、今、新型コロナウイルス感染症を予防するために授業中の話し合いができなくなってしまいました。とても残念です。
 今、授業をおもしろくする方法が2つあります。1つは次に示す開成高校を見習うことです。

  実は、教養のおもしろさに目覚めると、勉強をする気がガンと出るということがあ
  るんです。教養の魅力に引きずられて、「ああ、もっと勉強したい」と、思うよう
  になる。実際に、進学校の開成高校などでは、教養に対する意欲を徹底的に刺激す
  る教育をしているそうです。p.26 『齋藤孝の勉強のチカラ!』齋藤孝著(宝島
  社)
 
 学習内容はおもしろいんだよって皆さんに伝えることです。そこで、開成高校ではどんなことをやっているのか、知りたくで調べてみました。が、現時点ではわかりませんでした。とても悔しいです。では、どうすれば授業はおもしろくなるのでしょうか。
                             校長 見目宗弘

教科書は冷凍食品

    齋藤孝さんは教科書は偉人たちの発見をまとめたものなので、感動できるおもしろいものだと言います。

  実は、その結晶が集まっているのが教科書なのです。歴史学者の知的興奮がつまっ
       て、歴史の教科書になる。化学の教科書には、化学者の発見が満ちている。人類の
       偉人や天才たちが発見したその驚き、最高の知的興奮が、冷凍保存されてつまって
  いるのが教科書なのです。p.50
 
 だから、教科書を学ぶことは感動を味わうことだと言います。
 
  勉強の感動とは、すなわちその知識を発見してきた偉人たちの感動の追体験だと言
  えます。pp.47-48
 
 教科書には最高の知的興奮があると言われても、ピンと来ないかも知れません。それは教科書に書かれたことは当たり前のこと過ぎて、わくわくしないからです。例えば、小学校の国語の教科書の「はじめ・なか・おわり」という文章構成。低学年から出てきていて、わくわくしません。しかし、次の説明を読むとどうでしょう。今から2千年以上も前のことです。

  例えば、最初のレトリックの教師の一人であるコラクスは、法外な謝金をとって、
  ひとつの「秘術」を伝授していた。ある順序で弁論を行えば成功間違いなしという
  のである。その「秘術」とは、実は「序論ー本論(論証)-結論」であった。これ
  は現代のわれわれから見れば、文章構成のイロハであるが、当時にあっては決して
  そうではない。この程度の簡単な技術であっても、それは言語使用の実践から自然
  に生み出されるものではなく、技術として定式化されるにはやはり一人の「天才」
  を必要としたのである。p.342 『音声言語指導大事典』高橋俊三編(明治図
  書)より

 説明の中の「序論ー本論(論証)-結論」が「はじめ・なか・おわり」です。「はじめ・なか・おわり」は、発明当時、法外なお金をとって教えられていたことなのです。教科書の中にはこのようなことがたくさんあるのかも知れません。齋藤孝さんは言います。

  教科書の中に冷凍保存されているものをちゃんと解凍して味わえば、学者が発見し
  たときの興奮を、私たちも再体験、追体験することができる。そういう知的興奮を
  どれだけ自分に巻き起こせるかが、勉強する上でのカギです。いかに学んで感動す
  るか。学ぶ感動を日々得ることができたら、学校での勉強はもちろんのこと、人生
  そのものがすごく楽しくなります。p.51
 
 教科書の中の冷凍食品を解凍すると勉強が楽しくなるのだと思います。  
                           校長 見目宗弘

まとめると「感動」と「習熟」

    ここまで書いてきたことが『齋藤孝の勉強のチカラ!』齋藤孝著(宝島社)という本の中に実にコンパクトに書かれています。

  学ぶことで得られる興奮や喜び。これを勉強という面から見ていくと、大きく2つ
       の柱で成り立っています。ひとつは「感動」、もうひとつは「習熟」です。学ぶこと
       とは、この2つに尽きると思います。p.46
 
     今まで述べてきた願望(目標)と自己肯定感は、齋藤孝さんにかかると「感動」と「習熟」というとてもわかりやすい言葉になるのですね。脱帽です。     校長 見目 宗弘

朝から感動、、、


 おはようございます!5月最後の土曜日です。
 すばらしい天気に心ウキウキ!ホームページを更新します~!

 新型コロナを乗り越える具体策を募集中です。

 すでにいくつか回答がありました。

 朝から感動しています。

 ある保護者の方から、「応援メッセージ」が届きました。
 紹介させていただきます。
 
★大会や学校行事がなくなってしまい残念ですね。
 保護者の私も大会や行事を見るのが大好きなので、
本当に残念で悔しくてこっそり泣きました。
 悔しかったり悲しかったり泣いても何も変わらないけど、
意外とスッキリしました。
 もし、モヤモヤしていたら友達と愚痴を言ったり泣いたりするのもいいんじゃないかと思います。
 それで、ちょっとスッキリしたら、これから皆で楽しめることを考えたらいいんじゃないかと思います。
 豊中生が楽しい学校生活をおくれますように!! 心から願っています。★

 素敵なサポーターがたくさんいるのが豊岡地区の魅力であり、強みだと思います。

 松下幸之助さんは、決して「~のせい」と言い訳をしませんでした。
逆に「~だったからこそ・・・できた」と、プラス思考を続けました。
 「新型コロナがあったから、~できた!」そんな年にしましょう!

 https://forms.gle/yZDVhLoots57qR717
 まだまだ募集中!