大室小だより
春点描
昨日の「春の暖かさ」が残る朝でした。最近朝晩に日が延びたなと感じられるようになりましたね。教室に差し込む日差しも、恥ずかしそうに少しずつ後ずさりしていっているようです。6年生のカウントダウンカレンダーも今日は10日。卒業式に向けた練習等(今日は送ることばと歌)も本格的になっていきます。その先頭には、6年生からのバトンを受けついだ5年生がいます。
今日の給食はひなまつり献立『ちらし寿司(錦糸たまご・のり)・牛乳・はまぐりのうしお汁・もものタルト』です。明日3月3日はひなまつり(桃の節句)ですね。ひなまつりは、平安時代から始まった行事で、江戸時代から今のような形になったそうです。ひな人形を飾り、白酒・菱餅・桃の花などをそなえて、女の子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。今日はひなまつり献立です。一日早いですが、「ひなまつり」の意味を考えながらみんなで食べました。
健康委員さんが毎日掲示してくれています。
弥生3月(バトンをつなぐ)
弥生3月、別れ・旅立ちの時。
大室小学校では、今日児童会で「6年生を送る会」を行いました。各クラスの代表委員を中心に代表委員会で話合い、企画・役割分担を決定し、各学年に持ち帰り準備してきました。昨日から会場の飾り付けをし今日の日を迎えました。2年生手作りのメダルを首にかけた6年生が、花のアーチ(3・4年制作)をくぐって1年生のエスコートで入場し、企画委員会の進行で進みました。校長先生の言葉のあと(2年間たくさんの思い出を中心になって残してくれた6年生に「これ以上話すと涙がこぼれてしまいそうなので卒業式に回します。」と・・・)。「6年生〇✕クイズ」で笑い、5年生が心を込めてつくった「思い出のアルバム」に6年生も懐かしそうに振り返っていました。全校生で「キセキ」を歌ったあと、6年生からの歌のプレゼントはCarpentersの「Sing」。そして休憩に。
昨日からの「春の嵐」が大室小にすてきなサプライズゲストを連れてきてくれました。プロマジシャンの荒巻知輝さん。荒巻さんは岩手県陸前高田市の出身で、御自身も3.11の震災で被災されました。そんな中人々を少しでも笑顔にしたいとプロマジシャンの道に進まれ御活躍されている方です。
スケッチブックにマジックで絵を描くことからショーがスタートしました。そして、スケッチブックの中からボーリングのボールが落ちて、絵はなくなって・・・。3つの約束のあと、マジックは進み、その度に歓声が上がりました。ワインとグラス、ハンドマジック(子どもと一緒に種明かしも)ロープマジック。6年生もステージに上がってお手伝い、カードをかさで当て、メンタルマジックでは5人の6年生のボールの色を当て(特別ゲスト:ジョンソン氏登場)、テーブルを浮かせ動かして見せてくれました。最後に6年生がサインしたカードがあら不思議未開封のペットボトルの中へ。おまけもついていました。体育館いっぱいに笑顔の花がたくさんさきました。次に「くす玉割り」。3年生が作ってくれたくす玉からたくさんのこころの花とメッセージが飛び出しました。「六年生お元気で!」
6年生から5年生(在校生)へ、大室小の伝統のバトンは引き継がれていきました。心のこもった手作りのすてきな「6年生を送る会」になりました。
※会の途中で体育館に並んだ光の列は、中学校への滑走路のようでした。
今日の献立『アップルパン・牛乳・スパゲティナポリタン・野菜スープ』です。
6年生はバイキング給食でした。
冬点描(逃げる2月)
今日で2月も終わり。まさに「逃げる2月」ですね。昨日から卒業式に向けた全体練習もスタートしました。今日は5年生が卒業式に向けて体育館にカーペットを敷いてくれました。そして昼休みには明日の「6年生を送る会」の準備が行われました。3年生以上の代表児童を中心に会場が整えられました。いよいよ明日は「6年生を送る会」。その日(16日)への序奏が始まっています。(あと12日・・・)
今日の給食は「かみかみ献立」です。『かき揚げ天丼(天丼のたれ)・牛乳・のっぺい汁・小松菜とちくわの和え物・おさつスティック』など、よく噛んで食べることを意識した献立になっています。「よく噛むこと」は唾液が出てむし歯の予防につながるだけではなく、脳が刺激を受けて活発に働き、集中することができたり、うす味でも素材の味が分かっておいしく感じられたりと様々な効果があります。かき揚げ、和え物やのっぺい汁にはよく噛んで食べることが必要な野菜がたくさん使われています。おさつスティックもよく噛むことを意識して子どもたちは食べていました。「噛み噛み」足りていますか?御家庭でも噛むことを意識した献立を取り入れてみてはいかがでしょうか。
新登校班スタート
昨日確認をすませた新登校班での登校が、今日からスタートしました。初めての班長・副班長にちょっぴり緊張気味の様子。後ろから6年生の温かなまなざしに見守られて登校してきました。バトンが一つ引き継がれました。明日からも安全に気をつけて登校してほしいと思います。
今日から「卒業生を送ることば」の練習が始まりました。全校生が一同に集まっての初めての練習に、戸惑いや緊張も見られましたが、1回目にしてはよくできていました。練習回数は限られていますが、卒業式に向けて1回1回を大切に重ねていけたらと思います。
今市中学校生徒会役員3名と2名の先生をお迎えして、中学校生活のガイダンスを行いました。中学校生活の様子や部活動の紹介など詳しくしてくれました。そして、事前のアンケートに寄せられた6年生の質問・疑問にも丁寧に答えてくれました。6年生も説明を熱心にメモしながら聞いていました。今まで不安に思っていたことも、少しずつ希望に変わってきたようです。中学校の扉ももうすぐ開かれますね。
今日の献立『ミルクパン・牛乳・ツナマヨオムレツ・グリーンサラダ・エビ団子スープ』です。
「除雪に見る大室愛」
「除雪に見る大室愛」
学校長 藤本明英
1月22日(月)昼過ぎから降り出した雪は次第に激しさを増し日付の変わる頃には、20cmに達し、明け方には30cmを越える大雪となりました。学区内を見回りしましたが、通学路の確保ができず安全な登校ができないことから午前6時に休校とすることを決定しました。その日は、教職員総出で通学路の除雪をし、児童の安全な登校ができる体制を整えました。疲れがピークに達した頃です。一台のブルドーザーが学校から荊沢に向かう歩道を除雪し始めたのです。その方は「明きちゃん知ってるからやってやるよ。」と職員に話したそうです。『私のことを明きちゃんと呼ぶのはあまりいないはずだが・・。』50m先まで進んだブルドーザーを追いかけあいさつをすると薄井沢の鷹箸輝夫さんでした。輝ちゃんとは、かつてガッツ大沢という軟式野球チームで一緒にプレーしました。当時は、旧今市市軟式野球連盟登録が140チームを越えるほどの全盛期でAクラスからDクラスまでありました。初めてナイターの施設ができたこともあり、それぞれの地域や会社関係、飲食店を名乗ったチームなども数多くありました。私は、市長杯Aクラス決勝戦の延長でセンター前にさよならヒットを打ったことを思い出しました。相手チームは塩野室のシェブロンだったと思います。『豊岡カージナルスも強敵だったなー。』輝ちゃんは、稲刈りが忙しくて遅刻し、チームが不戦敗になったこともありました。輝ちゃん除雪ありがとう。
しばらくするともう一台のブルドーザーが体育館駐車場と校舎東側を除雪してくれました。ブルドーザーの脇には「kozuka farm」の文字が見えました。学校農園でお世話になっている狐塚誠司さんでした。「大室小に行ってやれ。」と大室自治会長の齋藤薫さんから応援要請があったそうです。狐塚さんは、その日の明け方まで鬼怒川で旅館を経営する妹さんの駐車場の除雪をしてから駆けつけてくれたのでした。正に夜勤明けの疲れた体での作業が大室小の除雪だったわけです。私は、疲れも見せずにひたすら雪を寄せては運びそして捨てる作業を繰り返す誠司さんの姿を見ながら、誠司さんが小学生の時に亡くなった父親の都光さんのことを思い出していました。
大沢地区体育祭の花形種目と言えば、なんと言っても「大沢中~下野大沢駅往復のマラソン」でした。支部の名誉をかけて走る競技に観客は大声援を送ったのでした。私は、毎年優勝する狐塚都光さんに憧れていましたが大会関係者や他の支部の方々からは、「狐塚は出場させない方がいい。」という陰口まで聞こえてきたくらいでした。(都光さんは、青森東京駅伝に出場しています。)いつか自分も走ってみたい。そのチャンスが中学3年生の時にオープン参加という形で巡ってきました。昭和47年のことです。号砲と同時に一斉に走り出しましたが、ズボンを脱ぎ忘れた私の後ろに選手は誰もいませんでした。下野大沢駅を折り返し田川の橋を渡る頃にはなんと先頭を走っていたのです。弁天川を過ぎると大沢中が見えてきました。明きちゃんが一番で帰ってきた。校庭を一周する時の大沢第2支部の声援は大変なものでした。明きちゃんは、オープン参加ながら優勝を手にしたのでした。その後、大沢地区の代表として駅伝チームに入り、都光さんから走り方を教えていただいたことを思い出します。『今私は、都光さんのせがれさんにお世話になっている。』何という巡り合わせだろう。縁を感じてならない。誠司さん除雪ありがとう。
写真左 写真右
薄井沢の鷹箸輝夫さん 大室の狐?誠司さん