きぬっ子だより

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校内人権週間

我が国において1949年に定められた「人権週間」(12/4~12/10)と関連づけて、人権を尊重することの大切さを理解し、児童一人一人の人権意識を高めるため、鬼怒川小学校では11月28日(月)~12月2日(金)を人権週間としました。

 

本校の課題をうけ、まず「自己分析シート」で自分のよいところを知り、お互いに伝え合う。それらを活かして生活をしていくという活動を行いました。

めあて「自分の良さを知り、自分のよさを活かそう」を設定し他を認め合える人間関係の形成」を目指しました。

 

 

自他のよいところを見つけ合う「なかよしの木」です。異学年との交流にもなりました。

鬼怒松も応援しています!!

 

 

 

今年度は各学年で、学級の実態に合わせた人権教育を実施しました。

その様子は以下の通りです。

1年生

「自分のよさを知る」というところから始めました。自分のよさを書かせてみたところ、なかなか出てこなかった子どもたちですが、お家の人からのよいところ5つを見て、改めて自分のよさを知ることができました。また、自分のスマホは持っていないながら、SNSに「イイネ」ボタンを押したことがある児童が多数いました。SNSの正しい使い方についての正しい知識が必要だと感じました。SNSを手軽に見ることができる今だからこそ、SNSやゲームのアカウントに自分の実名を使わないことや一度載せてしまうと消すことができないという怖さについて学びました。

2年生

人権とは何か?ということから考え「相手の立場になって考える」をキーワードに人権教育を行いました。
SNSで悪口を言われている人と言っている人の気持ちを客観的に考えることによって、普段自分が学校で同じ事をしていないかを振り返りました。
子どもたちの反応は「イライラしたり怒ったりすると悪口言っちゃうことがある」「言われたら学校に行きたくなくなる」など、どちらの立場にも寄り添って考えることができました。
まとめの場面では「悪口言いそうになるけどいったん考えてみたい」「自分が言われたら傷つくから言わないようにする」「違う方法で解決したい」など、相手の立場になって考えることができました。
また、SNSでのコメントは全世界の人が見てしまったり、あっという間に拡散されたりしてしまうため、より問題が深刻になりやすいと言うことも理解することができました。

3年生

「自分も友達も認める」をテーマに人権教育を行いました。学級活動の時間には、「ぼく・わたしのいいところ」を自分で探したり、友達に尋ねたりしました。さらに、お家の方にも御協力いただき、子ども達のよいところを5つ教えてもらいました。友達を認められるようになるには、まず自分が自分を認められてあげられることが大切ですね。
道徳の時間には、まわりの人と仲良くするためにはどんなことが大切かを話し合いました。「ぽかぽか言葉のように、相手も自分もうれしくなる言葉が大切。」「相手のことを考えた言葉が大切。」などの考えが出ました。人権週間が終わってもその考えを大切にしていってほしいです。

4年生

「八人八色(十人十色)」をテーマに人権教育を行いました。成長とともに、特定の友達と深く関わりを持ったり似ている友達同士で深く関わりを持とうとしたりします。集団内の親密性や集団外の排他性が高まる時期だからこそ、「みんなちがってみんないい」という考えを大切にしてお互いの個性を認め合える集団になってほしいという担任の願いから、このテーマにしました。実際に行った活動を紹介します。いろいろな特徴や性格をもつ9匹の動物の中から3匹を仲間にします。どの動物をどんな理由で選ぶかを話し合いました。子どもたちは自分と違う考え方をしている友達の意見に興味津々で聞いていました。最後のまとめでは「自分と同じ考えの人とばかりではなく自分と違う考えの人も尊重する。」「個性を認め合う」と考えることができました。

5年生

SNSによる人権侵害やその危険性について考えました。
子どもにとって身近なSNSで、特定されるような人の顔写真を勝手に挙げたり、人の悪口を言ったりしているケースを取り上げ、その危険性について考えました。
子どもたちは、「許可無く人の顔写真を挙げない」、「SNSでも人の悪口を言わない」「SNSに投稿する内容をよく考える」などと学習を通して自分の行動を考えていました。

 

6年生

「自分のよいところを見つめ直し、その良さを生かすこと」をテーマに人権についての学習をしました。まず、自分のいいところを探しました。なかなか見つけられないという6年生でしたが、友達やおうちの人からいいところを伝えてもらうことで、自分にもいいところがあることを認識していました。また、高学年になってくると自分のいいところを自分で言っていいのかと迷っている人も多く見られました。そこで、いいところを人のために生かすという視点に立って考えることで、自分の良さを認めて、人のためにできることをやってみようと思い直していました。次に、「人権ワークショップ 見えている?見えていない?」の教材を使って、インターネットによる人権侵害について考えました。「目にしたものが全てではない」ので、自分の判断が正しいかどうかをしっかり考えることや「インターネットによって人権を侵害してしまう行為」はしないということを学んでいました。人権週間で自分のよいところを認めたり、いろいろな人と関わったりすることができるようになった6年生でした。

 

自分ではわからない自分の良さや改めて考えてみるとわかる他人の良さに気づけた一週間だったのではないのでしょうか。

人権週間に限らず、いろいろな場面で、自他を認め合える気持ちを大切にしていきたいですね。