4年生校外学習
4年生は,二宮金次郎(通称)についての学習の一環として,校外学習に出かけました。代々轟の狐塚家に伝わる金次郎に関する品々を拝見させていただいたり,金次郎の考え方や行いについてのお話を,大木先生や木村先生から聞かせていただいたりしました。
二宮尊徳(一般には「そんとく」と読んでいるが,正式の読みは「たかのり」)の思想の特色は,自分の利益や幸福を追求するだけの生活ではなく,この世のものすべてに感謝し,これに報いる行動をとることが大切で,それが社会と自分のためになるというものです。
その後歩いて,近くにある「二宮堀」の見学をしました。「二宮堀」という農業用水路をつくることによって,この轟の地は,豊かな稲作ができるようになったことを学びました。
校外学習のお願いを快く引き受けてくださった,木村先生・大木先生・狐塚さん・柴田さんに,感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
二宮尊徳の教え |
至誠しせい
至誠とは真心であり、「我が道は至誠と実行のみ」(夜話139)という言葉の通り、尊徳の仕法や思想、そして生き方の全てを貫いている精神です。
勤労きんろう
人は働くことによって、生産物を得て生きていくことができる。
また、働くことを通して知恵をみがき、自己を向上させることができると説きました。
分度ぶんど
人は自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それにふさわしい生活を送ることが大切であり、収入に応じた一定の基準(分度)を設定し、その範囲内で生活することの必要性を説きました。
推譲すいじょう
節約によって余った分は家族や子孫のために蓄えたり(自譲)、他人や社会のために譲ったり(他譲)することにより、人間らしい幸福な社会ができると尊徳は考えました。
積小為大せきしょういだい
小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつくという教えです。
小事をおろそかにする者に、大事が果たせるわけがないと尊徳は考えました。
一円融合いちえんゆうごう
全てのものは互いに働き合い、一体となって結果が出るという教えです。
例えば、植物が育つには水・温度・土・日光・養分・炭酸ガスなど、いろいろなものの徳が融け合ってひとつになって育ちます。
(出典:東京都文京区教育委員会及び,『二宮尊徳資料館』リーフレットより一部抜粋)