ライフキャリア・レインボー
私達は、まわりの人達や社会とのかかわりの中で、仕事、家庭、地域社会の一員など、様々な役割を担いながら生きています。これらの役割は、人生という時間的な流れの中で変化しつつ積み重なり、つながっていくものであると言われています。
今年度から、自分の成長の足跡を振り返りながら現在の自分自身を見つめ、自分の将来や働きたい仕事、生き方を考えることができるようにするキャリア・パスポートを作成していきます。キャリア教育にかかわる授業の振り返りカードなどを1つにまとめて保管して、時間の経過とともに自身の変容や成長を自己評価できるようにしていくものです。このパスポートは小中学校の9年間持ち上がり、さらには高等学校に送るようにするしくみとなっています。
私達は子どもでも大人でも1つの役割だけをしているのではなく、いくつかの役割を年齢や立場によってあわせて演じています。それを米国の教育学者のドナルド・E・スーパーがアーチ状の虹のように表現したことから、ライフキャリア・レインボーと名前がついています。人生全般にわたり、社会や家庭で子ども、学生や職業人など、様々な役割の経験を積み重ねて初めて自身のキャリアがつくられると考えられています。
子どもたちは、まだまだ虹の急な上り坂にいます。本校の特色である小中一貫や体験活動に取り組んで、子どもたちの社会的・職業的自立に向けた基盤となる力が育つこと、地元への理解・愛着・誇りを育む教育を推進していくこと、これらを進めることによって、光り輝く虹が見えてくると思っています。