校長室だより

命を考える

 11月の初めに読書週間がありました。その中で、読み聞かせをする時間を設定していただき、小学生に何冊かの本を読みました。テーマは「命」です。その中で、「電池が切れるまで」という本から「命」という詩を紹介しました。「命」は、長い闘病生活の末に短い生涯を終えた11歳の女の子が、亡くなる四か月前に書いた詩です。その一部を紹介します。
「命はとても大切だ
 人間が生きていくための電池みたいだ
 でも電池はいつか切れる
 命もいつかはなくなる
 電池はすぐにとりかえられるけど
 命はそう簡単にはとりかえられない」
生きたいという気持ちがまっすぐに伝わる詩でした。長野県立こども病院の院内学級で学ぶ子どもたちの詩と絵は、私達の心にまっすぐに響いてきたように感じました。
 現在は、コロナ禍という思うように生活できないもどかしさを感じています。様々な場面で、今までの当たり前が失われています。学校生活も同様です。こんな時だからこそ、日常の生活を無事に過ごすことができていることが、本当にありがたいことであると、改めて確認することができました。
 学校では、予定していた行事も、中止や変更になったものもあります。でも、修学旅行などの校外学習の一部が再開されました。学校でも日常のありがたさをしみじみと感じています。