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心の着火剤としての願望(目標)

 やる気には願望(目標)と自己肯定感が大切であることを見てきましたが、少し整理が必要です。大きな目標を立てた時、それを実現できずに達成感を味わえず、やる気が失せてしまうということが起きてしまうからです。願望(目標)と自己肯定感が対立することになってしまいます。両者が対立しないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)には、次のようにあります。
 
 ・勉強で結果を出せる人というのは、近くにある短期的な欲求を満たすよりも、は 
  るかに大きな願望を達成したいと思っている人です。p.92
 ・では、どうすれば強い願望を持つことができるのでしょうか?まずは、「自分は
  どういう人生を送りたいのか」を明確にすることです。(中略)このとき重要な
  のは、「できる・できない」は考えないということ。とにかく、自分がこうなっ
  たらいいな、と思うことを考えて書き出す。私たちは、どうしても「できる・で
  きない」で物事を判断してしまいます。しかし、今の自分にできることのなかか
  らは、今の自分を奮い立たせる強い願望はなかなか出てこない。pp.96-
  97

 
 ここに書かれたように大きなことを考えると不思議と心が高揚してきます。できなくてもよいことで、自然とやる気が出てきます。願望(目標)は心の着火剤として有効です。
                            校長 見目 宗弘