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集中して取り組むための「時間のブロッキング」

 勉強量を確保してもだらだらと勉強していたのでは、効果が上がりません。そこで勉強と休憩、遊びのメリハリをしっかりとつけることです。そのために、必要なのが「時間のブロッキング」です。次の説明の通り時間をブロックすることです。

 集中力を失わないために必要なこと。それは、「時間のブロッキング」です。ブ
 ロッキングとは何かというと、時間をブロックして、やると決めた活動のみに集中
 し、他の活動を徹底的に排除する方法です。例えば、14時から16時までは読書
 の時間。16時から17時まではジムで運動。このように、あらかじめ何に時間を
 使うかを決めておき、他のものは徹底的にブロックすることをこう呼んでいます。
 大事なのは、"徹底的に"他の活動を排除するということです。p.133
 『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)

 
 勉強に集中するために「この時間は勉強する時間」と決めることです。
 また、集中力を高めるためには、分散学習が効果的です。分散学習は時間を分けて学習することで心理学の用語です。対になる語が集中学習で、次の説明の通りです。

 
 例えば試験範囲の英単語を覚えるのに、テスト前日に2時間かけて覚えるのが「集
 中学習」、これに対して、1日1時間ずつ2日に分けて覚えたり、30分ずつ4日
 に分けて 覚えるのが「分散学習」です。p.20
  『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』佐藤浩一著(北大路書房)

 
 心理学の世界では分散学習の方が集中学習よりもよいという結論が出されています。理由は次の通りです。


・人間の集中力はそう長くは続かないから。
・1日にたくさんの内容を詰め込もうとすると、それらが整理されないままになり、
 頭の中が混乱してしまうから。

 
 勉強量を考える場合、量と同時に「いかに集中して取り組めるか」を同時に考えることが大切になってきます。そうでないと、量を確保した意味が薄れてしまうからです。                          
                          校長 見目 宗弘