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繰り返し学習のコツ2 時間をおいて繰り返す

 海馬は情報を選別して、いらないものをどんどん消去するため、私たちは覚えたことをどんどん忘れていきます。海馬の働きはみんな平等です。

 
 しかし、実際にテストをしてみると、単語を忘れる速度は人によって違わないので
 す。p.39『最新脳科学が教える高校生の勉強法』池谷裕二著(ナガセ)
 
 また、海馬には次の共通点もあります。

 
 2回目は忘れにくくなっているのです。(中略)つまり記憶を繰り返すと、あたか
 も記憶力がアップしたかのように見えるのです。p.50
  
 さらにもう1つ共通点があります。

 
 つまり、潜在的な記憶の保存期間は1ヵ月なのです。1ヵ月以内に復習しなけれ
 ば、さすがに潜在的な無意識の記憶も無効になってしまいます。復習はいつやって
 も効果があるというわけではありません。最低でも1ヵ月以内に復習するようにし
 ましょう。p.53

 
 忘れるスピードはみんな同じ。また、2回目は忘れにくくなる。そして、1ヵ月たつと忘れてしまう。これらの共通点を活かして、繰り返し学習をしなくてはなりません。池谷先生が示している理想の復習プランは次のものです。

 
 海馬の性質を考えると、もっとも効果的な復習のプランは、
 学習した翌日に、1回目
 その1週間後に、2回目
 2回目の復習から2週間後に、3回目
 3回目のの復習から1ヵ月後に、4回目
 というように、全部で4回の復習を少しずつ間隔をあけながら、2ヵ月かけて行う
 ことです。pp.54-55

 
 このプランは実践に移すには難しいですが、時間をおいて繰り返す暗記が良いことがわかります。        校長 見目 宗弘