【修学旅行】震災語り部ツアー研修
【3年生修学旅行・第2日】
今朝の南三陸町は、雲は多いものの晴天です。
ホテル出発後、1時間ほどかけて、南三陸町の震災と復興の様子を「震災語り部」さんのガイドで見学する研修ツアーでした。
まずバスは、坂道をのぼって海を見下ろす高台にある旧戸倉中学校(現戸倉公民館)へ。
「…あの海が、ここまで来た。チリ地震津波の恐ろしさを経験し、津波を知り尽くしていたはずの自分たちでさえ『まさかここまで』と信じられなかった。第二波は必ず来る。校舎にいては危ないかも、と裏山に逃げるために校庭を横切っている時、生徒の一人が心臓発作を起こして倒れた。2人の教師が駆け寄った。そこに第二波が襲って3人が流され、うち2人が亡くなった。今目の前にある、この校庭で。…」
息を飲んで聴き入る生徒たち。現地に来て、現地の空気を吸いながら、体験をした人の話をじかに聞くという、修学旅行でしかできない貴重な時間を過ごしたと思います。
(津波は背後モアイ像のあごまで来たそうです。)
ツアーは中学生もよく知る防災庁舎跡、町の女性職員が最後まで避難呼びかけ放送を続けたあの場所にも行き、学年全員がそろって献花黙祷を行いました。花とともに、学年の生徒全員の思いをこめた千羽鶴も納めてきました。
ツアー終点は南三陸復興の拠点の「さんさん商店街」。モアイ像に見守られてしばしのティータイム。復興経済の活性化に、微力ながら貢献をいたしました。
現在、バスで松島に向けて移動中です。
昼食は松島の湾岸観光街で、グループごとにとる予定です。