校長室だより

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「気持ち」をかたちに

 毎年、十二月に人権週間があり、本校でも十二月八日に人権集会が行われました。 集会の中で、子どもたちに十年前に起きた東日本大震災の後に、テレビで何度も流されたCMについて紹介しました。そのCMは、「心はだれにも見えないけれど、心づかいは見える。思いは見えないけれど、思いやりは見える。その気持ちをカタチに」というものです。これは、埼玉県出身の詩人である宮澤章二さんという方の「行為の意味」という詞から作られたCMです。宮澤章二さんは、著書の中で「思いやりの気持ちを持っていても、なかなか行動に移すことは難しい。しかし、その美しい気持ちは、行為になってこそ、初めて意味があることに気づいてもらいたい。」とおっしゃっています。
 本校の子どもたちは、とても優しく友だちを思いやったり気遣ったりすることができています。そこで、学校以外の場所でも見ず知らずの人に対して、その様子を察し行動に移してもらえたらなと思います。これは、ためらいもあり大人であっても勇気がいる行為で、「気持ち」を形にするのは、なかなか難しいことだと思います。私たち誰もが、勇気をもって心遣いや思いやりを行動に移すことができるといいなと思っています。