小林小日記(R5)
ぽかぽか週間・人権集会
今日から1週間、ぽかぽか週間です。ぽかぽか週間とは、いわゆる人権週間のことです。初日の今日、広場の時間に人権集会が行われました。
集会のめあては、「相手の気持ちが分かるようになる」です。集会のめあてを確認した後、「おでこにシール」というゲームを行いました。全員が目を閉じた状態で、担任が一人ずつ、おでこに青、赤、黄、白、緑のカラーシールを1枚貼っていきます。司会の合図で目を開け、無言で同じ色同士でグループを作るというゲームです。当然自分のシールが何色なのか本人には分かりません。しかし友達が何色なのかは分かります。つまり友達同士をつなげることで、グループを作っていくというゲームです。
どの子も無言でグループを作っていきます。ある程度の人数がそろったらしゃがみます。
これだけだとただの楽しいゲームなのですが、今回は特別な仕掛けをしました。一人だけ黒いシールの子をまぜ、あえて仲間はずれの状況をつくりました。一人だけ、仲間はずれの状態でゲーム終了。感想や考えを交流しました。
「仲間になれたときうれしかった。」「友達に誘われて安心した。」「仲間と一緒にいると温かい気持ちになれた。」これはグループになれたときの感想です。
仲間はずれになってしまった子の気持ちはどうだったでしょう。みんなで考えを共有しました。「悲しかったと思う。」「寂しかったと思う。」仲間はずれになった本人は、まだ感想を言っていませんが、きっとこういう気持ちだったろうという考えがいくつか発表されました。
仲間はずれになった子は、やはりみんなが考えたように「寂しかったし、悲しかった。」とのこと。つまり今回の体験は、「仲間はずれにされている子がどれだけ苦しんでいるか、周りの子は分かっているけど助けてあげられなかった。」という疑似体験になったのです。
仲間はずれになった子の気持ちはどんなだったのでしょう。
(事前に本人の了解を得て実施しました)
まとめとして、今回の集会の感想を何人かの児童が発表しました。その中で印象的だったのは、「差別はよくないなということが分かった。」という意見でした。司会者は、集会全体を通して「差別」という言葉は一度も使っていなかったですし、仲間はずれになった子も差別されたとは一言も言っていません。この発言は、「仲間はずれは差別につながるということが分かった」という意見と捉えることができると思います。
しかり話す人の方を見て聞く子どもたち。
今回の集会で経験したことや考えたことをもとに、金曜日のふり返りでは、「この1週間では自分はこう変われた。」「〇〇さんはこう変わった。」と言えるようにがんばってほしいと思います。」